蔚山HD FC(ウルサン エイチディー エフシー、朝鮮語: 울산 HD 축구단、英語: Ulsan HD FC)は、韓国の南東部の蔚山広域市をホームタウンとするプロサッカークラブである。韓国プロサッカーリーグ・Kリーグ1に加盟している。
1983年、現代ホランイサッカークラブとして創立。当時のホームタウンは江原道。
1990年、現代重工業の本拠地でもある蔚山に移転し、蔚山現代ホランイサッカークラブに改称。
1996年にKリーグ初優勝。2005年に2度目の優勝を飾った。
2012年、AFCチャンピオンズリーグではFC東京、北京国安足球倶楽部、ブリスベン・ロアーFCと同組となったグループリーグFを4勝2分の無敗で1位突破し、ラウンド16で柏レイソル、準々決勝でアル・ヒラル、準決勝でFCブニョドコル、決勝でアル・アハリ・サウジFCを破って初優勝した。アジア王者として、同年の12月6日に開催されたFIFAクラブワールドカップ2012では準々決勝でCFモンテレイに1-3で敗れて初戦敗退、続く5位決定戦でサンフレッチェ広島に2-3で敗れ、最終順位は6位に終わった。
2019年、AFCチャンピオンズリーグでは上海上港集団足球倶楽部、川崎フロンターレ、シドニーFCと同組となったグループリーグHを3勝2分1敗で1位突破し、ラウンド16で浦和レッズに2戦合計2-4で敗れた。ホームスタジアムである蔚山文殊サッカー競技場の芝生補修のため、7月から蔚山総合運動場でホームゲームを開催した。
2020年、AFCチャンピオンズリーグではFC東京、上海緑地申花足球倶楽部、パース・グローリーFCと同組となったグループリーグFを5勝1分の無敗で1位突破し、ラウンド16でメルボルン・ビクトリーFCに勝利、準々決勝で北京国安に勝利、準決勝でヴィッセル神戸に延長戦の末勝利、決勝でペルセポリスFCに勝利し、8年ぶり2度目の優勝を果たす。2度目の出場となったFIFAクラブワールドカップ2020では準々決勝でUANLティグレスに1-2で敗れると、続く5位決定戦でもアル・ドゥハイルSCに1-3で敗れて2012年大会に続き6位で大会を終えた。
2021年、AFCチャンピオンズリーグではBGパトゥム・ユナイテッドFC、ベトテルFC、カヤFCと同組となったグループリーグFを6戦全勝の無敗で1位突破し、ラウンド16で川崎フロンターレにPK戦の末勝利、準々決勝で全北現代モータースに延長戦の末勝利、準決勝で浦項スティーラースにPK戦の末敗れて2年連続の決勝進出を逃した。
2022年は全北現代モータースの6連覇を阻み、17年ぶり3回目となるKリーグ優勝を達成した。
2023年は2年連続4回目の優勝、クラブ史上初の連覇を達成した。
2023年12月13日、翌2024シーズンよりクラブ名を「蔚山HD FC」に改名することを発表し、併せて新エンブレムを公開した。クラブのオーナー「現代重工業グループ」は創立50周年となる2022年に「HD現代」に改名しており、これに追随する形となる。
2024年4月17日、AFCクラブランキングにより、アジア3番目のFIFAクラブワールドカップ2025の進出が決定した。