ロコモティフ・コーブFC

ロコモティフ・コーブFC（ロシア語: Локомотив-Куб）は、ロシアの首都モスクワ郊外のコーブに本拠地を置くサッカークラブである。1909年に創設されたロシア最古のサークル（サポータークラブ）であるコーブ・サークルが、2012年に創設したクラブチームである。

コーブ・サークルは、1909年にモスクワ郊外のコーブ地区の工場で働く労働者たちによって設立されたサークルである。当初はサッカーチームではなく、合唱団や演劇サークルなどの文化活動を行うサークルであった。しかし、1910年にサッカーチームを結成し、地域リーグに参加するようになった。

1917年にロシア革命が起こると、コーブ・サークルは解散を余儀なくされた。しかし、革命後の1923年に復活し、再びサッカーチームを結成した。1936年には、ソビエト連邦のトップリーグであるオール・ユニオン選手権に参加した。しかし、1941年に独ソ戦が始まると、コーブ・サークルは再び解散を余儀なくされた。

独ソ戦終結後の1946年に、コーブ・サークルは3度目の復活を果たし、再びサッカーチームを結成した。1950年代には、ソビエト連邦のトップリーグで優勝し、ソビエト連邦カップも制覇した。しかし、1960年代以降は成績が低迷し、トップリーグから降格した。

1991年にソビエト連邦が崩壊すると、コーブ・サークルはロシアサッカー連盟に加盟した。1992年にロシア・プレミアリーグが発足すると、コーブ・サークルはプレミアリーグに参加した。しかし、1993年にプレミアリーグから降格し、それ以降は下部リーグでプレーしている。

ロコモティフ・コーブFCは、コーブ・サークルが創設したクラブチームであるため、サークルの伝統を受け継いでいる。クラブのエンブレムには、サークルのシンボルである機関車と、サッカーボールが描かれている。また、クラブのユニフォームは、サークルの伝統である赤と黒のストライプである。

ロコモティフ・コーブFCは、ロシアで最も古いサークルであるコーブ・サークルが創設したクラブチームであるため、多くのサポーターを抱えている。クラブのホームスタジアムであるコーブ・スタジアムは、常に満員になる。また、ロコモティフ・コーブFCのサポーターは、非常に熱狂的であることで知られている。