フィンランド

フィンランドサッカー代表は、フィンランドサッカー協会が編成するフィンランドのサッカーナショナルチーム。欧州サッカー連盟(UEFA)に所属している。愛称は「フクシス」（Huuhkajat：フクロウの意味）。FIFA及びUEFAの公式文書等ではフィンランドの公用語の一つであるスウェーデン語の代表名「フィンランド・フットボルスフォールbundet」が使用される。

フィンランドは、オリンピック本大会への出場経験が2回、FIFAワールドカップ本大会への出場経験は0回、UEFA欧州選手権本大会への出場経験は0回と、主要国際大会での出場経験が少なく実績はなかった。しかし、マルック・カネヴァラ監督の下で2020年にUEFAネーションズリーグ2018-19でグループ首位となり、同リーグ最高ディビジョンへの昇格を決めた。2021年にはUEFAネーションズリーグ2020-21でグループ首位となり、下位リーグに降格することなく残留を決めた。また、2020年にUEFA EURO 2020予選プレーオフに進出し、ユーゴスラビアの承継国であるセルビアを延長戦の末に破り、本大会初出場を決めた。

フィンランドのホームスタジアムはヘルシンキオリンピックスタジアム。このスタジアムは1952年夏季オリンピックのために1938年に開場したが、1952年から2020年まで改修が無かったため、老朽化が著しく、フィンランドサッカー協会はフィンランド最大の銀行であるオマ・スパンキパンクキ（OP）とネーミングライツ契約を発表し、2020年1月より「OPスタジアム」（OP Stadion）となった。しかし、名称変更後も改修は進まず、2023 FIFA女子ワールドカップのホスト会場として使用された際には、観客の安全やピッチのコンディションに問題があるとの報道がなされた。フィンランドサッカー協会は2024年までに新スタジアムの完成を目指しており、新スタジアムはヘルシンキ近郊のイスポ市（フィンランド語版）に建設される予定である。

フィンランドサッカー協会は、1907年にフィンランド体操協会のサッカー部門として設立された。1911年にフィンランドサッカー協会として独立し、同年5月19日にはスウェーデン代表との国際親善試合を行い、1-5で敗れた。同試合はフィンランドサッカー協会が主催した初の国際親善試合となった。

フィンランドの代表選手には、ユッカ・ライタカラ、ヤリ・リトマネン、サミ・ヒュピア、テーム・プッキなどがいる。

フィンランドの最高順位はFIFAランキングの33位で、2021年に記録した。最低順位はFIFAランキングの105位で、1997年に記録した。