ヴァッサー・ブリュワーズ

「ヴァッサー・ブリュワーズ」とは、アメリカ合衆国、ウィスコンシン州ヴァッサーを本拠地とする、NBAデベロップメント・リーグ（通称Dリーグ）に所属するバスケットボール球団である。2016年に誕生した比較的新しいチームで、ホームゲームはヴァッサーコミュニティセンターで行われる。

チーム名の「ブリュワーズ」は、アメリカンフットボールのNFLチーム「グリーンベイ・パッカーズ」にちなんで命名されたもの。パッカーズはウィスコンシン州グリーンベイを本拠地とするチームで、ヴァッサーはグリーンベイに隣接している。

ブリュワーズのオーナー兼ヘッドコーチは、元NBAプレイヤーのロン・アーテスト（現・メッタ・ワールド・ピース）である。アーテストは、2000年にシカゴ・ブルズでNBAデビューを果たし、その後インディアナ・ペイサーズ、ロサンゼルス・レイカーズ、メンフィス・グリズリーズ、ニューヨーク・ニックス、ロサンゼルス・クリッパーズでプレーした。2011年にNBAを引退した後、2014年にブリュワーズのオーナー兼ヘッドコーチに就任した。

ブリュワーズは、2016-17シーズンの開幕戦で、ウィスコンシン・ハードウェア・カンパニー・ディフェンダーズに勝利し、初戦を白星で飾った。その後、順調に勝ち星を重ね、2017年3月にはプレイオフ進出を決めた。しかし、プレイオフ1回戦でフォートウェイン・マッドアンツに敗れ、初優勝はならなかった。

2017-18シーズンも、ブリュワーズは好調を維持し、2018年3月にはプレイオフ進出を決めた。そして、プレイオフ1回戦でロングアイランド・ネッツを、カンファレンス準決勝でリオグランデバレー・バイパーズを破り、カンファレンスファイナルに進出した。しかし、カンファレンスファイナルでサウスベイ・レイカーズに敗れ、再び優勝はならなかった。

2018-19シーズンも、ブリュワーズは好調を維持し、2019年3月にはプレイオフ進出を決めた。そして、プレイオフ1回戦でウェストチェスター・ニックスを、カンファレンス準決勝でメイン・レッドクローズを破り、カンファレンスファイナルに進出した。しかし、カンファレンスファイナルでリオグランデバレー・バイパーズに敗れ、3度目の優勝はならなかった。

ブリュワーズは、2016年に誕生した新しいチームながら、短期間でDリーグ屈指の強豪チームに成長した。チームのオーナー兼ヘッドコーチであるロン・アーテストの下、ハードワークと粘り強いディフェンスを身上とするチームスタイルを確立し、多くの勝利を収めている。ブリュワーズは、今後もDリーグを代表するチームとして、多くのファンを魅了し続けるだろう。