Viettel

ベトテルFC（Viettel FC) またはテーコンFC (Thể Công FC) は、ベトナム・ハノイを本拠地とするプロサッカークラブである。

ヴィエトナム・サッカー連盟所属のプロサッカークラブで、ハノイ発祥のクラブだが現在はニャーチャンに本拠地を置く。2018年のVリーグ1で優勝し、2019年からAFCチャンピオンズリーグに出場。2020年にはAFCカップで優勝。

2009年に公安省がハノイに設立した「公安FC（công an Hà Nội FC）」が前身。2010年には2部リーグに参戦し、いきなり優勝。1部昇格を果たすと、2011年は5位に躍進。続く2012年は3位となり、AFCカップ2013出場権を獲得した。

2014年にハイフォンに本拠地を移転し、「ハノイFC（FC Hà Nội）」と改名。2015年はVリーグ1初優勝を果たし、2016年はACL出場権を獲得。2018年は13チーム中2位だったが、1位はAFCカップに参加するためACLには3位までのチームが移動。これによりハノイFCは初のACL出場を果たすこととなった。

2019年、軍の情報機関である偵察局（Cục Tình báo Quốc phòng）が株式の60%を取得し筆頭株主となる。これによりクラブ名を「ヴィエテルFC（Viettel FC）」に改名。また、成績不振で2部リーグに降格していた親会社の公安FCを吸収し、2部リーグの出場権を獲得した。そのため2020年シーズンは、1部リーグのヴィエテルFCと2部リーグの公安FCの2チーム体制で戦うこととなった。

ヴィエテルFCは2020年シーズン、Vリーグ1で初優勝を果たした。また、AFCカップでも優勝し、アジアの舞台で初のタイトルを獲得した。

ヴィエテルFCは、ベトナム代表の主力を多く輩出しているクラブでもある。2019年のアジアカップに出場したベトナム代表メンバーのうち、11人がヴィエテルFCの選手だった。

ヴィエテルFCは、ベトナムで最も人気のあるサッカークラブのひとつである。ホームスタジアムであるハノイFCスタジアムには、毎試合多くのサポーターが詰めかける。