Astam FC

アスタムFC（Astam FC）はインドネシア・ティモール島の東ティモールリーグに所属するサッカークラブである。ティモール島では最古のサッカークラブであり、また国内屈指の歴史と実績を誇るクラブである。

1953年、オランダ統治時代にアスタム・ヌタマ（Atham Nutam）という地元の選手が、ポートガルサッカー協会の若手指導者の養成プログラムに参加して帰国した。彼は帰国後、ポルトガルのクラブ、CDポルトのジャージに似た白と青のユニフォームを身に着けてディリで父親の仕事を引き継ぐと、サッカークラブを創設した。それがアスタムFCである。

1975年、ポルトガルによる植民地支配が終結すると、インドネシアが東ティモールを併合した。しかし、アスタムFCはインドネシアの支配下においても、リーグの常連クラブの1つであり続けた。

1999年、東ティモールがインドネシアからの独立を回復すると、アスタムFCは東ティモールリーグに加盟した。そして、2003年、東ティモールリーグの初代王者に輝いた。それ以降も、2004年、2005年、2009年、2010年に優勝しており、東ティモールリーグで最も多くの優勝回数を誇るクラブである。

アスタムFCは、東ティモール代表チームのメンバーも輩出している。2018年のAFFスズキカップに出場した東ティモール代表チームには、アスタムFCの選手が4人選出された。

アスタムFCは、東ティモールで最も人気のあるサッカークラブの1つであり、ティモール島においても、最も成功したクラブの1つである。