HASKザグレブ

HASKザグレブ（クロアチア語: HNKハシュク・ザグレブ）は、クロアチアの首都ザグレブを本拠地とするサッカークラブである。1907年に設立され、クロアチア独立後初の国内リーグ覇者となった。ホームスタジアムはマキシミール・スタジアム。

クラブの歴史は古く、1907年に労働者や学生を中心とした社会主義者グループによって創設された。クラブ名はクラブの略称「HŠK」が「Hrvatski Športski Klub（クロアチアスポーツクラブ）」の略であることから、クロアチア語で「クラブ」を意味する「klub」の複数形「klubovi」を語源としている。

クラブはクロアチア独立後、1992年にクロアチア1部リーグに加盟。1993-94シーズンには初のリーグ優勝を果たし、国内カップ戦であるクロアチアカップも制覇し、2冠を達成した。その後もリーグ優勝を3回、カップ戦優勝を5回果たし、クロアチアを代表するクラブとなった。

2000年代に入ると、クラブは財政難に陥り、2004年に経営破綻。クラブは解散の危機に瀕したが、地元の企業やサポーターの支援により、なんとか再建に成功した。

2010年代に入ると、クラブは再び安定した成績を収めるようになり、2012-13シーズンにリーグ優勝を果たした。その後もリーグ優勝を2回、カップ戦優勝を1回果たし、クロアチア国内で最も成功したクラブの一つとなっている。

クラブのホームスタジアムはマキシミール・スタジアムで、収容人数は35,024人。スタジアムは1999年に開催されたUEFA欧州選手権1998の会場の一つとして使用された。

クラブのライバルは、同じザグレブを本拠地とするディナモ・ザグレブである。両クラブの対戦は「ザグレブ・ダービー」と呼ばれ、クロアチアで最も熱いライバル関係の一つとなっている。