ブラックバーン・ローヴァーズ・フットボール・クラブ(Blackburn Rovers Football Club)は、イングランド・ランカシャー州ブラックバーンを本拠地に1875年11月5日に創立されたプロサッカークラブ。愛称はローヴァーズ (Rovers)、ブルー・アンド・ホワイツ (Blue and Whites)。
エンブレムには、街の標語で「技術と努力」を意味するラテン語「ARTE ET LABORE」が刻まれている。
1875年11月5日に地区の私立中学出身者が中心となり設立。古くはスコットランドより多く選手を集めていた。
第一次世界大戦の頃に2度、リーグ優勝。
1935-36シーズンに初めて2部降格し、その後は時折1部昇格を果たすものの、多くのシーズンを2部で過ごすなど長い間低迷した。
1990-91シーズンに地元の名士で生粋のローヴァーズサポーターであるジャック・ウォーカー氏がチームを買収。
ウォーカーは数百万ポンドを新しい選手に費やしつつ、1991年10月にケニー・ダルグリッシュを監督に任命。1991-92シーズンにディビジョン2で6位となり、プレーオフ進出。そのプレーオフも勝利し、翌シーズンからスタートするFAプレミアリーグへの昇格を決めた。
1992年夏の移籍市場で、サウサンプトンに所属していた当時22歳のアラン・シアラーを350万ポンド(当時イギリス最高額)で獲得。
1992-93シーズンはプレミアリーグ4位、1993-94シーズンは準優勝に終わったが、翌1994-95シーズン、3連覇のかかるマンチェスター・ユナイテッドと優勝を争い、最終戦で初のプレミアリーグ優勝(81年ぶりのトップリーグ制覇)を達成。プレミアリーグ優勝を経験した2番目のクラブとなった。
1996-97シーズン、シアラーがニューカッスル・ユナイテッドに移籍。チーム刷新にも失敗し、チーム力が低下した。このシーズンは13位に終わったが、1998-99シーズン、2部に降格。
2000-01シーズンにチャンピオンシップで2位となり、プレミアリーグに復帰。
2001-02シーズン以降はプレミアリーグに留まり、中堅クラブとして一定の存在感を示した。2008-09シーズンにはポール・インスが監督に就任。イングランドの黒人がプレミアリーグのチームを率いるのは初めてのことで注目を集めた(成績不振により2008年12月16日に解任)。
2011-12シーズンは19位となり、フットボールリーグチャンピオンシップへ降格。
2016-17シーズンはチャンピオンシップ22位となり、フットボールリーグ1(3部)へ降格。 翌2017-18シーズン、フットボールリーグ1で2位となり、1年でEFLチャンピオンシップ(2016年に改名)へと昇格。
2018-19シーズン以降はマンチェスターの2チームやリバプールFCなどの強豪チームから、将来有望な選手のレンタル移籍先となるケースが多い。自前のアカデミー出身選手とともに、若手を中心としたサッカーでチャンピオンシップ中位に食い込んでいる。