ヌスドルフはオーストリア、ウィーンのヌスドルフ地区を本拠地とするサッカークラブである。1892年に設立されオーストリア・ブンデスリーガ2部に所属している。

ヌスドルフはオーストリア最古のサッカークラブの一つであり、オーストリア選手権で9度の優勝を誇る。1907年に初優勝を飾り、その後1910年、1922年、1923年、1924年、1925年、1928年、1929年、1931年に優勝した。このうち、1922年から1925年までは4連覇を達成している。

しかし、1933年にプロリーグ化されてからは成績が低迷し、1944年に2部に降格した。その後、1部と2部を行き来するシーズンが続いたが、1992年に2部から降格してからは3部でプレーすることが多くなった。

ヌスドルフは2019-20シーズンに3部で優勝し、2部昇格を果たした。2020-21シーズンは2部で11位となり、残留を決めた。2021-22シーズンは2部で9位となった。

ヌスドルフはオーストリア代表選手を輩出していることでも知られている。最も有名なのは、1954年のFIFAワールドカップで優勝したチームのメンバーであるエルンスト・オストビルクである。オストビルクはヌスドルフでキャリアを開始し、その後ラピード・ウィーンに移籍して活躍した。

ヌスドルフはホームスタジアムとして、ヌスドルフ・シュターディオンを使用している。ヌスドルフ・シュターディオンは1907年にオープンした歴史あるスタジアムで、収容人数は8,000人である。