サッカーシリア代表(サッカーシリアだいひょう)は、シリアサッカー協会(SFA)によって構成されるシリアのサッカーのナショナルチームである。西アジアサッカー連盟所属。

ホームスタジアムは、ダマスカスにあるアッバーシーン・スタジアムと、アレッポにあるアレッポ国際スタジアム。近年は内戦の影響によって、国外でのホームゲーム開催を余儀なくされる事が多い。

History

FIFAワールドカップの本大会への出場経験はない。1966 FIFAワールドカップの予選では、ヨーロッパグループ:7に属し、スペインとアイルランドと争うこととなったが、アイルランドとの試合前に予選を棄権した。1986 FIFAワールドカップのアジア予選では最終予選まで進出し、イラクとのホーム・アンド・アウェーで勝てばワールドカップ初出場という場面だったが、ホーム0-0、アウェイ1-3で敗れ出場を逃した(その結果イラクが初出場を決めた)。その後のワールドカップ予選では早々に敗退する事が多く、2014年の予選では失格になっている。

2014 FIFAワールドカップ・アジア2次予選でシリアはタジキスタンと対戦。ホームでの第1戦を2-1、アウェーでの第2戦を4-0でともに勝利し、3次予選進出を決めた。しかし、3次予選組み合わせ決定後、その2次予選でスウェーデン代表歴のあるジョージ・ムラードを登録・出場させていたことが判明。国際サッカー連盟(FIFA)が調査を行った上で、この試合の成績を無効としシリアは失格。代替でタジキスタンが3次予選進出となった。

2018 FIFAワールドカップ・アジア予選では3次予選に進出した。同3次予選ではイラン、韓国にホームで引き分けるなど健闘を見せ、第9節でカタールにホームで3-1と勝利し、勝ち点で並んだウズベキスタンを得失点差で上回りプレーオフ出場圏の3位に浮上した。そして最終節のアウェーでのイラン戦は先制点を挙げたものの、その後逆転され90分終了時点で2-1と予選敗退の危機に陥っていたが、追加時間にオマル・アッ=ソーマの得点で2-2の引き分けに持ち込み、同じ勝ち点13のウズベキスタンを得失点差で上回りグループAの3位で4次予選に進出した。また、この試合の1点目のゴールは2015年11月12日に行われたトルクメニスタン戦で失点して以降1121分ぶりとなるイランのワールドカップ予選での失点となった。なお、3次予選においてホームの5試合は全て中立国のマレーシア開催であったが無敗だった。

4次予選では、オーストラリアに2試合180分では2-2の同点だったため行われた延長戦の末に敗れ大陸間プレーオフ進出はならなかった。なお、AFCアジアカップの本大会には過去7度出場しているが、7回目となるAFCアジアカップ2023で初めてグループリーグを突破、初めてノックアウトステージへ進出した。


シリア代表はシリア・サッカー協会によって編成される、シリアの男子サッカーナショナルチームである。アジアサッカー連盟 (AFC) に所属する。ホームスタジアムは、ダマスカスにあるアッバーシーヤーン・スタジアムである。

シリア代表は、FIFAワールドカップには一度も出場したことがない。AFCアジアカップには6度出場し、1980年大会では準優勝を果たした。アラブカップでは、2003年大会で優勝を果たした。

シリア代表は、AFCアジアカップ2019で準々決勝に進出した。また、2022 FIFAワールドカップ・アジア2次予選ではグループEを1位で通過し、最終予選に進出した。

シリア代表の歴代最多出場選手は、136試合に出場したフィラス・アル=ハティーブである。歴代最多得点選手は、36得点を挙げたジハード・アル=ホサインである。