Wikipedia - 江蘇足球倶楽部

江蘇足球倶楽部(漢音読み:こうそそっきゅうくらぶ、江苏足球俱乐部)は、中華人民共和国の東部、江蘇省の南京市をホームタウンとしたプロサッカークラブであった。中国プロサッカーリーグ(中国超級)に加盟していた。2020年シーズンには初のリーグ優勝を果たしたが、その後親会社蘇寧グループの経営悪化とクラブの負債のため活動停止し、リーグを脱退した。

History

1994年
江蘇邁特と江蘇省体育委員会が共同でプロサッカークラブ江蘇邁特足球倶楽部創立。
1995年
江蘇邁特が撤退し、江蘇足球倶楽部として甲Bリーグに参加。
1996年
江蘇電視台、金陵石化公司烷基苯廠、江蘇省煙草公司、江蘇省国際投資会社、江蘇省サッカー協会が共同出資し江蘇金陵石化加佳足球倶楽部(江蘇加佳)となり、甲Bリーグに出場したが、成績振るわず降格となる。
1997年
乙リーグで2位となり、甲Bリーグに再度昇格。
2000年
江蘇加佳の基礎の上に、江蘇舜天グループが出資し、江蘇舜天足球倶楽部となる。引き続き甲Bリーグに参加。
2009年
中国サッカー・スーパーリーグに昇格。
2013年
AFCチャンピオンズリーグ2013でACL初出場すると予選で韓国のFCソウル、タイのブリーラム・ユナイテッド、日本のベガルタ仙台が入るグループEを2勝1分3敗の3位で終えグループリーグ敗退した。
2015年
中国FAカップの決勝で上海緑地申花を延長戦の末、1-0で下して初優勝を果たした。これにより2013年以来となる2度目のAFCチャンピオンズリーグ2016の出場権を獲得した。
2016年
ラミレス、アレックス・テイシェイラ、ジョーといったブラジル代表経験者が加入した。
6月21日、チェ・ヨンスを招聘した。
リーグ2位の好成績、特にホームゲームでは公式戦1敗(AFCチャンピオンズリーグ2016・FC東京戦)のみと強さを見せた。
2017年
6月11日、ファビオ・カペッロを招聘した。
2018年
3月28日、コスミン・オラロイを招聘した。
2020年
中国サッカー・スーパーリーグにて初優勝を果たした。
2021年
クラブ名に会社名を入れないようにするサッカー協会の方針を受けて、2021年シーズンからクラブ名を「江蘇足球倶楽部」へ改名した。
2月23日、親会社である「蘇寧グループ」の経営悪化によりクラブの売却を模索中で無期限の活動中止と報じられる。同グループは売却の条件として「5億元の債務負担」を提示しており、もしも、肩代わりできる企業が見つけられない場合、解散という結果も排除はできないとしている。主力だったテイシェイラとの契約は失効され、それ以外にもオラロイ監督やサンティニも契約を破棄された。
2月28日、トップチームを始めとする女子チームや下部組織を含めた全チームの活動を停止することが正式に発表された。これに伴い、3月18日にはACLへの出場を辞退。3月29日には中国サッカー・スーパーリーグの脱退が正式決定した。
江蘇蘇寧足球倶楽部は、中華人民共和国・南京市を本拠地とする、中国プロサッカーリーグに加盟するプロサッカークラブである。2015年、それまでの「江蘇舜天足球倶楽部」から改称した。

2020年10月30日、クラブは経営難を理由に解散した。

江蘇蘇寧は、2012年に中国スーパーリーグに昇格してから、4度のリーグ戦優勝を果たし、中国で最も成功を収めたクラブのひとつである。また、AFCチャンピオンズリーグにも3度出場しており、2016年にはベスト16に進出している。

クラブのホームスタジアムは、南京市にある南京奥林匹克体育中心である。収容人数は61,443人で、中国で最も大きなサッカー専用スタジアムのひとつである。

江蘇蘇寧の最大のライバルは、同じ南京市を本拠地とする南京城市足球倶楽部である。両クラブは、毎年「南京ダービー」と呼ばれるダービーマッチを行っている。

江蘇蘇寧には、中国代表の武磊や、ブラジルのアレックス・テイシェイラなど、多くの有名選手が在籍している。クラブは、攻撃的なサッカーを展開することが特徴で、多くのゴールを挙げることで知られている。

2020年、江蘇蘇寧は経営難に陥り、解散した。これは、中国サッカー界にとって大きな衝撃となった。クラブの解散により、多くの選手が失業し、中国スーパーリーグのレベルが低下するのではないかと懸念されている。