八一富邦火箭籃球倶楽部(簡:八一富邦火箭篮球俱乐部、英:Bayi Fubong Rockets Basketball Club)は、かつて中国プロバスケットボールリーグに所属していたプロバスケットボールチームである。浙江省寧波を本拠地としていたが2018年に江西省南昌市に移した。中国人民解放軍を基盤とするチームである。日本語では「八一ロケッツ」とも呼ばれる。

History

中国人民解放軍八一体育工作チームを前身とする。1962年、ソビエト連邦バスケットボールチームが訪中し八一チームと親善試合を行なった。1979年アメリカ合衆国の大学10校の選手からなる代表チームが訪中、穆鉄柱など参加する八一チームが親善試合を行なった。

1995年、CBA開始時より参加、本拠地を西安、石家庄等に移すも、最終的に1998年に寧波に落ち着く。

2000年より双鹿電池有限公司がスポンサーとなり、八一双鹿電池籃球倶楽部と改称する。 2006年に寧波富邦控股集団が出資し、八一富邦火箭籃球倶楽部(八一富邦火箭篮球俱乐部)設立。 アジア初のNBAプレイヤー・王治郅が所属。

第1回ABCアジアクラブ選手権(現FIBAアジアチャンピオンズカップ)で優勝。 CBA発足後も初年度の1995-96から2000-01まで6連覇を達成。しかし、2001年に王がNBAに移ると、ファイナルで姚明擁する上海シャークスに敗れ連覇は途切れた。同時に、寧波ヤンガースタジアムでの68試合連勝記録も中断した。2002-03シーズンは劉玉棟の活躍で再度優勝。2006-07シーズンは王が復帰。ファイナルに進出し、4連覇を目指していた広東サザンタイガースを下し4シーズンぶりの中国一となった。それ以降は決勝には進出していない。

2018年には南京軍区チームと合併。2018-19シーズンから浙江省寧波を離れ、本拠地を江西省南昌市に移した。このシーズンより八一チームは特別招待チームとしてCBAに参加している。

2019-20シーズンは八一チームは最下位に終わった。2020年10月には八一チームのCBAからの撤退が報じられ、2020-21シーズンの初戦で北京首鋼との試合を欠場、0-20の敗戦記録となった。その2日後、正式に八一チームのCBA撤退が発表された。

八一ロケッツは、中国プロバスケットボールリーグ(CBA)に所属するバスケットボールチームである。チームは1951年に設立され、1995年にCBAに加入した。八一ロケッツはCBAで11回の優勝を果たしており、これはCBAで最も多い優勝回数である。

八一ロケッツは中国人民解放軍によって所有されており、チームの選手はすべて現役の軍人である。八一ロケッツはCBAで最も人気のあるチームのひとつであり、チームの試合は常に満員になる。

八一ロケッツのホームアリーナは、北京にある首都体育館である。首都体育館は1968年に建設されたアリーナであり、収容人数は18,000人である。八一ロケッツはCBA以外にも、東アジアバスケットボールリーグ(EABL)にも参加している。EABLは、中国、日本、韓国、フィリピン、チャイニーズ・タイペイの6カ国のチームが参加するバスケットボールリーグである。八一ロケッツはEABLで4回の優勝を果たしており、これはEABLで最も多い優勝回数である。

八一ロケッツの現在の監督は、アディアン・ジュラトビッチである。ジュラトビッチはクロアチア出身のバスケットボール指導者であり、2018年から八一ロケッツの監督を務めている。ジュラトビッチは八一ロケッツをCBAで2連覇に導いた。

八一ロケッツの主力選手は、周鵬、阿不都沙拉木、郭艾倫である。周鵬は中国代表のキャプテンを務めるフォワードであり、阿不都沙拉木は中国代表のガードである。郭艾倫は中国代表のポイントガードであり、2019年のFIBAワールドカップでMVPを獲得した。