ウクライナ・プレミアリーグ(ウクライナ語: Українська Прем'єр-ліга, 英: Ukrainian Premier League, 略称: UPL)は、ウクライナにおけるプロサッカーの最上位リーグである。下位チームはファーストリーグに降格する。
リーグの名称は、2019年8月から2021年6月まではFAVBET ЛІГА(英: FAVBET LEAGUE)と呼ばれていたが、2021年7月からはVBET Ліга(英: VBET League)の名称が用いられる。
1991年に「ヴィーシチャ・リーハ」として創設され、2008年に現在の名称である「プレミアリーグ」として再創設された。
開幕年の1992シーズンにタフリヤ・シンフェロポリが優勝したのを除くと、ディナモ・キーウとシャフタール・ドネツクの2強が優勝を独占している。ディナモは過去何度もUEFAチャンピオンズリーグ本戦への出場を果たし、シャフタールは2008-09シーズンにUEFAカップ優勝を果たすなど、ヨーロッパ屈指の強豪クラブとなっている。2010年代には第3勢力として、メタリスト・ハルキウやドニプロなどが力を付けてきていた。
2013-14シーズンまでは16チームでリーグ戦が行われていたが、2014年のウクライナの政変による政治や経済の混乱などの影響を受け、メタリスト・ハルキウなどの複数のクラブが経営破綻し、2014-15シーズンからは14クラブ、2016-17シーズンからは12クラブでリーグ戦が行われている。観客動員数も2011-12シーズンに過去最高を記録したが、それ以降は急減し、2016-17シーズンはピークのおよそ3分の1にまで落ち込んでいる。
2021-22シーズンはロシアのウクライナ侵攻により、リーグ戦全試合が無期限中止となった。その後打ち切られ、優勝チームなしと決定した。ロシアとの戦争が継続中の2022年8月23日、シャフタール・ドネツクとメタリスト・ハルキウの試合を2022-23シーズンの開幕戦として、255日ぶりにウクライナでのサッカーリーグが開催された。ロシア軍の標的になるのを避けるため全試合が無観客開催となり、シェルターを確保したスタジアムでのみ開催される。そのためホーム・アンド・アウェー方式ではなく中立地開催となる。また、「空襲警報が鳴った場合はゲームを中断する」事が試合の開催要件として定められている。なお、南東部のマリウポリを拠点とする2チームは参加を断念している。