サッカーアラブ首長国連邦代表(サッカーアラブしゅちょうこくれんぽうだいひょう)は、アラブ首長国連邦サッカー協会(UAEFA)によって構成される、アラブ首長国連邦のサッカーのナショナルチームである。愛称の「Al Abyad」はアラビア語で白の意。

History

初めての国際試合は1972年3月17日に行われたカタール戦(プリンス・ファイサル・ビン・ファハド・スタジアム)で、1-0で勝利した。

AFCアジアカップでは、クウェートで開催された1980年大会で初出場を果たした。グループBに入り、開催国であり前回大会の優勝国でもあるクウェート、準優勝の韓国、マレーシア、カタールと同組になり結果は1分3敗のグループ4位(全体9位)であった。1984年大会、1988年大会も予選突破したが、いずれもグループステージ敗退となっている。アジアカップでの初勝利は1984年12月7日のインド戦であった。

1990 FIFAワールドカップのアジア予選を勝ち抜き、本大会初出場を決めた。本大会では西ドイツ、ユーゴスラビア、コロンビアと共にグループDに入ったが、それぞれ1-5、1-4、0-2と2得点11失点という内容で3戦全敗を喫した。

AFCアジアカップ1992、1996はそれぞれ4位、準優勝の成績を収めた。それに伴ってサウジアラビアで開催されたFIFAコンフェデレーションズカップ1997にアジア枠として出場した。

しかし、AFCアジアカップ2000(レバノン開催)でまさかの予選敗退となると、ガルフカップ2002(サウジアラビア開催)で最下位、アジアカップ2004年大会、2007年大会、2011年大会では3大会連続のグループステージ敗退となるなど低迷が続いた。なお、ガルフカップ2007では初優勝を遂げている。

ロンドン五輪世代

2012年、U-23UAE代表をロンドン五輪出場に導いたマフディ・アリがA代表監督に就任。U-23監督時代に共にプレーした選手主体のチームを作り始めた。ガルフカップ2013で2度目の優勝を果たすと、AFCアジアカップ2015では2勝1敗で決勝トーナメントに進出。準々決勝で前回大会優勝の日本をPK戦で下すと、準決勝で開催国オーストラリアに敗れたものの、3位決定戦でイラクに3-2で勝利し3位となった。

28年ぶりの出場を狙った2018 FIFAワールドカップ・アジア予選では最終予選に進出した。グループBの初戦で再び日本に勝利する好スタートを切ったが、4勝1分5敗の勝点13、グループ4位となりプレーオフにも進めなかった。UAE代表の敗退が決まりアリ監督は退任した。

アラブ首長国連邦サッカーチーム「UAE」は、アラブ首長国連邦サッカー協会によって編成されるサッカーのナショナルチームである。アジアサッカー連盟および国際サッカー連盟に加盟している。

1972年に結成され、1974年に開催された西アジア競技大会でデビューした。その後、1980年に開催されたアジアカップで初優勝を果たし、1996年に開催されたアジアカップでは準優勝を果たした。

FIFAワールドカップには、1990年大会と2018年大会の2回出場している。1990年大会では、グループリーグでコロンビア、ドイツ、ユーゴスラビアと同組となり、1分け2敗の成績でグループリーグ敗退となった。2018年大会では、グループリーグでロシア、ウルグアイ、エジプトと同組となり、1分け2敗の成績でグループリーグ敗退となった。

現在、UAEのサッカーは急速に発展している。2017年に開催されたAFCアジアカップでは、準決勝に進出した。また、2019年に開催されたFIFAクラブワールドカップでは、アル・アインが準優勝を果たした。

UAEの代表的な選手には、アリ・マブフート、ウマール・アブドゥラフマン、イスマイル・マタル、ハリール・イブラヒムなどがいる。